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カプコン、2005年はいよいよ正念場

 既に様々な所で言われていることであるのだが、ゲーム会社大手の中で、今最もヤバい位置にあるのはカプコンであろう。
 前期(2003年度)は大手の中で唯一最終赤字。そしてこの年末商戦(ていうか2004年全体)の大コケぶりがその見方を加速させている。

 鬼武者3・バイオハザードアウトブレイクFILE2・ロックマンエグゼ5といったカプコンの看板タイトル最新作が軒並み前作比半減かそれ以上に落ち込めば、Capcom Fighting Jamやビューティフルジョー2といった年末の勝負作も総崩れで早くもワゴンセール行き確定な状況だ。

 さらに昨秋にはかつての看板タイトル「ストリートファイター」の著作権をカプコンUSAに売却してしまった。売却先がグループ会社とはいえ、90年代前半のカプコンを支えたゲームの権利を手放さざるを得なくなるほど、今のカプコンの財務状況は苦しくなっていることは確かなようだ。

 ただ、そういった売上の激減以上に私が危機感を覚えるのは人材の流出があまりに激しいことだ。元々この業界は大手メーカーである程度有名になったクリエイターが独立または移籍することは日常茶飯事ではあるのだが、カプコンの場合は最近それが特に目立つのだ。ゲームリパブリック(元常務の岡本吉起氏が代表)やクラフト&マイスター(元第一開発部部長の船水紀孝氏が取締役)がその代表格。特にゲームリパブリックは昨年廃止されたカプコンの名古屋開発部を丸ごと取り込んだらしい。真に危惧すべきなのは優秀な人材の流出による開発力の減退である。カプコンが自慢にしていいこの開発力がなくなれば中長期的な衰退は避けられないだろう。

 単に既存シリーズの売上の減少だけの問題なら、新たな人気シリーズを作ればいい。(続編傾倒の現在の業界ではこれもかなり至難の業だが)現に不振を極めた昨年でも、「モンスターハンター」という新たなヒット作は作っている。私が言いたいのは、そういったことを理由に、リストラやらクリエイターが自主退社したくなるような職場環境にしたのでは、本当に破滅に向かいかねませんよ、ということなのだ。この苦境を人件費削減などという安易な方法で解決しようとすれば、後々痛いしっぺ返しを喰らうことは間違いないと断言しよう。

 2005年のカプコンは年頭から「モンスターハンターG」「バイハザード4」「デビルメイクライ3」といった注目作を続々発売する。この3タイトルの成否が、今後のカプコンの行く末を決めることになるかもしれないと私は考えている。これらのタイトルが好調なようなら、今の苦境は一時的なものだったと捉えることが出来る。しかしこれらのタイトルまでコケたら、カプコン主要タイトルは文字通り総崩れということになり、社内の雰囲気は危機的な状況に追い込まれる可能性もある。そういう意味で、1〜2月は、カプコン作品の動向に注目しようと思う。

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